Bonita BPM は、デフォルトで豊富な機能を提供しています。これらの機能はあなたのプロジェクトのほとんどのニーズにマッチ設計されていますが、予期していなかったニーズがプロジェクトにあったり、デフォルトの機能では満足できない場合は、Bonita BPM は拡張できるよう設計されています。このページでは、拡張可能な機能をリストします。
- 不変な拡張機能
- コネクタ
- アクター フィルター
- Engine API
- REST API
- カスタム ページ
- カスタム ウィジット
- インポート/エクスポート ファイル交換
- 認証サービス
- イベント ハンドラー
- BonitaStudioBuilder
- ポータルのルック&フィール
- ポータルの言語パック
- カスタム データ型
- いつか変わり得る拡張機能
- 後方互換性
不変な拡張機能
Bonita BPM で拡張できるよう設計されている機能は以下のとおりです。これらの拡張機能は、Bonita BPM 6 のバージョンに渡って不変であることが保証されています。Java インターフェイスとXML スキーマは下位互換を維持していますから、あなたの実装は Bonita BPM をアップグレードした後でも機能します。
コネクタ
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM は、主要なデータベース(Oracle, Microsoft, Postgres など)、 SOAP Web サービス、 Salesforce、Email など、主要な情報システムコンポーネントに対し 80 以上の 標準コネクタ を搭載しています。新しいコネクタを追加することによって、プロセスに新しい接続機能を提供できます。新しいコネクタを実装する には、あなたはいくつかの XML description ファイルと コネクタ インターフェイスに関する Java class を提供する必要があります。 コネクタは、Bonita BPM Studio から直接実装することができます。
アクター フィルター
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM は、プロセスタスクの実行候補者リストを絞り込むために使用できる 一連の標準アクター フィルター を搭載しています。新しいアクター フィルターを追加することによって、プロセスに新しいフィルタリング機能を提供できます。新しいアクター フィルターを実装するには、あなたはいくつかの XML description ファイルと UserFilter インターフェイスに関する Java class を提供する必要があります。アクター フィルターは、Bonita BPM Studio から直接実装することができます。
Engine API
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM Engine API は次のことを可能にします:
- エンジンの開始と停止
- プロセスの設計、インストール、構成設定、人の関与
- ユーザーの管理
ProcessBuilder と Business Objects DAO は、開発で利用できる API の例です。それらは、やがて不変機能として残ります。
REST API
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
REST API は Bonita BPM のプロセス をあなたのアプリケーションと統合し、ビジネス オブジェクトなどの Bonita BPM オブジェクトに関する操作実行を可能にします。UI デザイナーで作成したページとフォームは、データを管理するための REST API に応答します。
この標準のAPI とリソースに加え、あなたは REST API 拡張 を定義できます。Bonita BPM サブスクリプション版では、Bonita BPM Studio は、この REST API 拡張の作成、テスト、デプロイのツールを装備しています。
カスタム ページ
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
カスタム ページ は、アプリケーションの部品を形式化して Bonita BPM ポータルに追加したり、デフォルトのポータルページで提供される情報をカスタマイズしたり、あるいは、ポータルに新規機能を追加できるページです。ページを実装するためには、あなたはいくつかのパッケージング制約に関する HTML、CSS、Javascript などのリソースを提供する必要があります。あなたは、UI デザイナーを使用して自動的に形成されたページを作成できます。レガシー 6.x カスタム ページの construction method を使用することもできます。製品で提供されたページ フレームワークは不変ですが、将来のバージョンに渡ってすべてのカスタム ページが機能することを保証できないことに注意してください。 ページの実装方法によっては、将来に渡る互換性を保証できない場合があります。
カスタム ウィジット
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
標準の UI デザイナーのウィジットが要求に満たない場合は、カスタム ウィジットを作成し、ページ、フォーム、フラグメント(サブスクリプション版のみサポート)内にそのカスタム ウィジットを使用できます。
インポート/エクスポート ファイル交換
Community, Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Engine API の中には、各種項目をインポート/エクスポートするメソッドが含まれています。これらのメソッドはバージョン化された形式でファイルを操作します。最新バージョンのファイル形式は、古いバージョンと下位互換を持つよう設計されています。次の項目はインポート/エクスポートのAPI メソッドを持っています:
- 組織(users, groups, roles)
- パラメータ
- カスタム ページ
- コネクタ
認証サービス
Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM 6.3 からエンジンの認証サービスが正式な拡張可能機能として考慮されています。 プロジェクトの要求によりフィットするサービスを独自に実装し提供しても問題ありません。 提供されているデフォルトの認証実装は、 Bonita BPM データベース、 LDAP または CAS SSO サーバー(JAAS を使用)からユーザーの認証情報をチェックすることを可能にします。 認証サービスを実装するには、認証サービス インターフェイスに関する Java class を提供します。
イベント ハンドラー
Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
イベント ハンドラーは、指定したイベントが生じたときに実行するよう構成設定されたエンジンの拡張です。 イベントとは、データベースの任意の オブジェクトの変更です。 イベント ハンドラーを実装するためには、ハンドラー インターフェイスに関する Java class を提供する必要があります。
BonitaStudioBuilder
Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM は、リポジトリ内のプロセスから bar ファイルをビルドするために、BonitaStudioBuilder (Workspace API とも言う) のスクリプトを持っています。これは、継続的インテグレーション(continuous integration)やテスト環境でプロセスのビルドの自動化のために使用されることを意図しています。 リポジトリ内に格納されているプロセスの bar ファイルをビルドするために BonitaStudioBuilder を使用することができます。このスクリプトは、やがて不変機能として維持されます。
ポータルのルック&フィール
Teamwork, Efficiency, Performance エディションでは、
Bonita BPM ポータルのルック&フィールは、ポータルのWeb インターフェイスの外観をカスタマイズするための機能を提供します。あなたはポータルの管理者として、新しいルック&フィール(.zip アーカイブ)をインポートできます。新しいルック&フィールを作成するには、CSS と リソース ファイルを提供する必要があります。
ポータルの言語パック
Bonita BPM ポータルは、デフォルトで多くの言語パックを装備しています。言語を追加することもできます。この同じメカニズムを使用して、ポータル上の用語をあなたの職場環境に合わせカスタマイズすることも可能です。例えば、「e-コマースビジネス」は「注文案件」に変更できます。
カスタム データ型
カスタム データ型 は、 データ構造の Java オブジェクト (.jar ファイル) あるいは XML 定義 (.xsd ファイル) です。 標準のデータ型があなたのプロセスにふさわしくない場合、カスタム データ型を作成し、プロセス変数の定義に、それを使用することができます。製品で提供されたカスタムデータ型のフレームワークは不変ですが、将来のバージョンに渡ってすべてのカスタム ページが機能することを保証できないことに注意してください。データ型の実装方法によっては、将来に渡る互換性を保証できない場合があります。
いつか変わり得る拡張機能
次の項目は、拡張機能としてとりあげることができますが、バージョンを越えて不変である保証はありません。変更予定はありませんが、Bonitasoft は、将来のバージョンで非互換になる変更を行使する権利を保有します。
- ポータルの URL とフォームの URL: いくつかのお客様のプロジェクトで、特定のテクノロジーやナビゲーション制約条件に合致させるため、Bonita BPM のポータルやフォームの特定ページをアクセスする URL をハードコーディングされたり、改変されたことがありました。このようなURLは、これまでのところ、かなり不変であるとはいえ、Bonita BPMのバージョンの越えて変更される保証はありません。推奨: あなたのプロジェクトがこのような URL 改変に依存する場合は、URL の生成を構成設定できるようにし、必要ならばBonita BPM のアップグレード後に簡単に変更できるようにすることです。
- フォームの HTML テンプレート: フォームの挙動や外観をカスタマイズするため、HTML ページ テンプレート、 HTML プロセス テンプレート、あるいは HTML ポータル テンプレートを修正することは可能です。ただし、 これらのテンプレートは、Bonita BPM バージョンに渡って変更され保証はありません。あるフォームが HTML Document Object Model のある要素をベースに Javascript コードを使用している場合、その要素は、将来のバージョンで移動、修正、削除される可能性があるため、その Javascript コードは機能しなくなる可能性があります。
このページでリストした項目だけが拡張機能として使用されることを意図しています。他の項目については、不変である保証はありません。また、バージョンを越えた変更の高い互換性はありません。例えば、次の項目は、拡張機能になることを考慮していません。
- Bonita ホームディレクトリ: 構造、フォーマット、コンテンツ、およびBonita ホームの存在すらいつでも再考される可能性がある。
- エンジンサービス (このページでリストされた項目以外): エンジンはいくつかのサービスの集約として構造化されています。これは明確な責任の分離と容易な保守性を提供します。そのインターフェイス、構成設定ファイル、サービスの存在はバージョンを越えて保証されるものではありません。
後方互換性
Bonita BPM 6.x と 7.x において、次の後方互換性を保証します:
- Engine API (廃止予定とマークされた項目を除いて)
- Web REST API (廃止予定とマークされた項目を除いて)
- 認証サービス (from 6.3.0 以降から)
- 次のXML ファイル形式:
- イベント ハンドラー
- BonitaStudioBuilder (Workspace API とも言う)
- アクター フィルター
- コネクタ
- フォーム変数
- インポート/エクスポート ファイル交換
次の項目は後方互換性を保証できません:
- ポータルのルック&フィール定義構造
- カスタム ページ定義構造
- カスタム データ型定義構造
- URL
- フォーム定義構造と HTML テンプレート
- Bonita ホーム フォルダ構造とコンテンツ