プールとレーン

プールとは、ダイアグラム内のプロセスのコンテナです。レーンとは、プールを分割する仕切り(スイミング・プールのスイムレーンと考える)です。機能的に関係しているプールの要素をグループ化するためにレーンを使用できます。レーンは一般的に、あるアクターにアサインされたすべてのタスクを含んでいます。

新しいダイアグラムを作成するとき、そのダイアグラムは1つのレーンを含む1つのプールを含んでいます。そのプールに別のレーンを追加することや別のプールを追加することができます。

プールに対し次の項目を設定できます:

名前、説明、バージョン番号: この情報はそのプールを識別します。名前はリポジトリ内でユニークである必要があります。プールのバージョン番号は、実際にはプロセスのバージョン番号になります。プロセスに大きな変更を加えたとき、このバージョン番号を更新します。 プールのバージョン番号とダイアグラムのバージョン番号の間に関連性はありません。
アクター: アプターは、そのプール内のタスクを遂行するユーザーを表します。そのプロセスの参画者をアクターとして設定します。アクターはそれがレーンまたはタスクのアサインされる前にプールレベルで定義される必要があります。
データ: 変数はプロセス内で使用されるデータのコンテナです。プロセス内で使用される変数を作成します。タスクやフォームレベルでも変数を作成できます
コネクタ: コネクタはプロセスを外部の情報ソースにリンクします。そのプロセス内で使用されるコネクタを指定します。レーンやタスクでもコネクタを指定できますが、2つ以上のコネクタが使用される場合は、プールレベルでそれを定義するほうがいいです。
パラメータ: パラメータは変数のようなものですが、プロセスのデプロイ時にその値が確定されます。プロセスにそのパラメータを指定します。
ドキュメント: プロセスにドキュメントを添付できます。プロセスに添付するドキュメントをリストします。
検索キー(Performance and Efficiency edition): 検索キーは、プロセスの特定インスタンス(案件)を探すためにポータル内で使用されます。そのプロセスに関連する検索キーを指定します。

レーンに対し設定した項目は、プールに対し定義したそれらの項目を補完または上書きします。プールレベルで定義していない場合、あるいはその定義を上書きしたい場合にのみ、レーンレベルで何らかを設定する必要があります。 ネスト(入れ子)されたレーンはサポートされないことに注意してください。

レーンに対し次の項目を設定できます:

名前と説明
アクター: プールに定義したアクターからこのレーンにアサインするアクターを指定します。アクターのアサインをより限られた人に絞り込むアクターフィルターを設定できます。
データ: レーンで必要な変数を定義します。変数をタスクレベルとして定義することもできます。
コネクタ: レーンで使用されるコネクタを指定します。タスクレベルでコネクタを指定することもできますが、2つ以上のコネクタが使用される場合は、プールレベルでそれを定義するほうがいいです。
パラメータ (Performance, Efficiency, and Teamwork edition):  レーンのパラメータを定義します。パラメータは変数のようなものですが、プロセスのデプロイ時にその値が確定されます。プロセスにそのパラメータを指定します。
ドキュメント: プロセスに添付するドキュメントをリストします。