このページは、Bonita BPM を使用したアプリケーションまたはプロセスの設計に関連する重要な概念、および Bonita BPM Studio で使用される用語のいくつかを紹介します。
アプリケーションとプロセス
プロセス定義
ビジネス データ
ビジネス データモデル
組織
コネクタ
アクター
環境とパラメータ
アプリケーションとプロセス
アプリケーションは、プロセス、ユーザーインタフェース(Bonita BPM ではページと呼びます)および共有データの集合です。プロセスのユーザーインタフェースであるページはフォームと呼びます。
あなたは、Bonita BPM を使用してBonita BPM ポータルを介してのみアクセス可能なプロセス指向アプリケーション、あるいはプロセスを作成できます。アプリケーションの中にあるプロセスもポータルに表示されます。
プロセス定義
プロセスは、人によって実行される作業(ヒューマン タスク)、およびコンピュータによって自動的に実行される作業(サービス タスク)から構成される作業の流れのことです。この作業の流れは、開始点と終了点を持ち、ゲートウェイと呼ばれる判断点を含むことができます。プロセス定義は Bonita BPM Studio の中でプロセス図として構成されます。このプロセス図は、ビジネスプロセスを定義するための規格である「ビジネス·プロセス·モデルと表記(BPMN: Business Process Model and Notation)」を使用しています。この規格のBPMN2.0(バージョン2.0)は、2011年1月にOMGから公開されました。
プロセスの可視化が完了したなら、UI デザイナーを使用してデータを入力するフォームと情報を表示するフォームを設計することができます。あなたはプロセスの流れを制御するために、データ、ゲートウェイ、コネクタ、スクリプトおよび式を追加し、プロセスのコンポーネントとその依存関係を設定します。その最終設計結果は、Bonita BPM ポータルにデプロイできる実行可能プロセスになります。
ビジネス データ
業務アプリケーションは、ある業務目標、あるいはあなたの業務に関連した具体的な目標のいずれかをサポートするために存在します。たとえば、製造工場での部品再発注の効率化、あるいは経費報告システムを自動化し効率を向上させるなどの一般的な目標です。アプリケーションまたはプロセスの重要なデータは、ビジネス データです。ビジネス データは、おそらく複数のプロセスによって使用されますが、Bonita BPM は外部データソース内にあるそれらのデータにアクセスできるので、データをコピーまたは複製する必要はありません。いくつかのプロセスはまた、プロセス自体でのみ有効なデータを操作する場合もあります。Bonita BPM はそれ自身が持つ内部データベースまたはメモリ内にそれらのデータを格納します。
ビジネス データモデル
Bonita BPM は、データのモデリングとアプリケーションやプロセス間でやりとりするビジネス オブジェクトの永続化をサポートします。このデータモデルで定義したデータは、ビジネス データ専用のデータベース、または既存情報システムのデータベースのいずれかに自動的に格納されます。いずれの場合でも、コネクタでアクセス可能です。
組織
組織は、業務で使用するアプリケーションおよびプロセスの利用者全員を一括管理します。組織は Bonita BPM エンジンに格納され、Bonita BPM ポータルで管理することができます。また Bonita BPM Studio で組織を作成したり、外部 LDAP ディレクトリと同期させることもできます。この組織は通常、あなたの業務組織のチーム階層に対応しています。顧客やサプライヤーなどの社外の人があなたのプロセスへアクセスする場合は、それらの利用者は、組織に含まれている必要があります。詳細については、組織の概要を参照してください。
コネクタ
コネクタは、データベースや情報サービスなどのプロセスと外部の情報システムとの間のリンクです。数多くの標準コネクタが用意されており、必要な場合は、追加のコネクタを作成することができます。プロセスからコネクタの構成と実装を分離することで、プロセスを変更することなく、容易にコネクタの更新や交換ができます。また、複数のプロセスで同じコネクタを使用することができます。詳細については、コネクタの概要を参照してください。
アクター
アクターは、プロセス定義内に指定されたユーザーと実際の人々を結びつけるプレースホルダで、プロセスの定義をより柔軟にします。ユーザーリストに変更が発生した場合は、プロセス構成を変更するだけで、これはプロセスの実行中に行うことができます。同じプロセスに完全に異なるユーザーのセットを定義することができます。たとえば、サービス事業が1つのプロセスを複数のクライアントへの販売している場合です。アクターの定義とユーザーのセット間の接続を行うことをアクターマッピングと呼びます。詳細については、テスト組織の構成とアクターの構成を参照してください。
環境とパラメータ
環境(Bonita BPM の Performance、 Efficiency および Teamwork の3つエディションで利用可能)は、プロセスが実際に実行されるターゲット環境のことです。標準的には、ローカル、テスト、およびプロダクションの3つの環境があります。あなたはプロセスを設計しデプロイする際に有用な環境を追加して定義できます。パラメータは、環境に固有の値を持つプロセス内の情報の一部です。詳細については、環境とパラメータを参照してください。