検索キーは、プロセスに添付されたデータで、Bonita BPM ポータル上でプロセス案件を見分けるために使用されます。1つのプロセスに5つの検索キーまで定義できます。
たとえば、保険金請求を処理するプロセスがある場合は、検索キーとしてデータベースに自動的にアサインされる請求番号を定義できるので、Bonita BPM ポータルの案件一覧で既知の請求番号をサーチし、それに関連する案件を探し出せます。この検索キーの値は、案件の開始から終了まで変わることはありません。また、請求が処理されている間の管理点(マイルストーン)を示す「請求状態」を検索キーとして定義し、所定の状態にある案件をすべて探し出すこともできます。
式エディタ(コンスタント、スクリプト、パラメータ、または変数)で任意の式を作成し、その値を検索キーに定義できます。大抵の場合、検索キーは(請求番号のように)利用者が判読可能な変数になります。検索キーは、フォームフィールド(起案フォームのフィールドが一般的)、ビジネスデータ リポジトリ、外部データベースのいずれかから取得した値で初期化できます。また定義時にデフォルト値を割り当てることもできます。値は、案件が作成されたとき、つまり、起案時に初期化されます。
検索キーの値は案件の開始から終了まで変わることはありませんが、プロセス インスタンスの開始から終了までの間、タスクのデータ操作で更新することができます。値が変数(または変数を含む式)の検索キーを定義した場合は、その検索キーは、その変数が変化したとき、自動的には更新されません。タスク完了時のデータ操作を使用し、変数値が変化し得るプロセス定義中のすべての管理点(すなわち、状態を識別できるタスク)でその検索キーの値を更新する必要があります。フォームフィールドの操作、アクション、Groovyスクリプトまたはコネクタで検索キーを更新できないことに留意してください。
検索キーを構成設定するには:
- プロセス図のプールを選択します。
- [詳細] パネル -> [全般] タブ -> [検索キー] ペインに進みます。
- ラベルのカラムで検索キーのラベルをオプションで入力します。式エディタを使用してラベルを指定できますが、コンスタントです。このフィールドにはラベルだけを入力します。このラベルはBonita BPM Studio と Bonita BPM エンジンで検索キーを識別するために使用されます。Bonita BPM ポータルには表示されません。
- 初期値のカラムで鉛筆アイコンをクリックして式エディタを開きます。
- 式を使用して検索キーの値を定義します。
Bonita BPM Portalでは、案件一覧および案件の詳細ビューに検索キーが表示されます。この手段によって、案件にビジネス情報を追加した検索キーを使用できます。検索フィールドに検索キーの値を入力して検索キーの値をサーチできます。たとえば、申告者のマイナンバーを検索キーとして使用する確定申告プロセスを想定した場合、その申告者のマイナンバーを検索フィールドに入力すると、その申告者の案件のタスク状況をだたちに見ることができます。