Bonita BPM で組織情報を管理するために可能なアプローチは、いくつか存在します。組織の大きさと安定性など、多くの要因に依存する組織に対し、最もふさわしいアプローチは、使用しているプロセス内に定義されたアクターを活用すること、そして LDAP 準拠のユーザーデータに中央のリポジトリを持つかどうかです。
LDAP で組織をメンテナンスしてアクターをグループにマップする
LDAP で組織をメンテナンスしてアクターを役割や所属にマップする
組織を手動でメンテナンスする
その他の考え方
組織構造が LDAP でメンテナンスされている場合、組織データとそのメンテナンスの重複を避けるため、LDAP シンクロナイザーの使用を推奨します。これは、Bonita BPM のサブスクリプション版で使用可能です。
次の3つのセクションは、LDAP を使用する一方、組織データは手動でメンテナンスする典型的なアプローチについて説明します:
LDAP で組織をメンテナンスしてアクターをグループにマップする
組織内のグループがプロセス内のアクターのマッピングに適している場合は、アクターをマッピングするときにこれらのグループを使用します。
Bonita BPM のサブスクリプション版を使用している場合は、プロセスのデプロイ後も Bonita BPM ポータルでアクターマッピングを定義することができます。コミュニティ版では、Bonita BPM Studio でアクターマッピングを指定するので、Bonita BPM Studio でグループを定義する必要があります。しかしながら、アクターマッピングで使用されるグループを作成するだけで、組織全体の階層構造を定義する必要はありません。
LDAP で組織をメンテナンスしてアクターを役割や所属にマップする
組織内のグループがプロセス内のアクターのマッピングに適していない場合は、アクターをマッピングするときに役割や所属を使用します。所属はグループと役割の組み合わせです。
Bonita BPM のサブスクリプション版を使用している場合は、プロセスのデプロイ後も Bonita BPM ポータルでアクターマッピングを定義することができます。コミュニティ版では、Bonita BPM Studio でアクターマッピングを指定するので、Bonita BPM Studio で役割と所属を定義する必要があります。しかしながら、アクターマッピングで使用される役割と所属だけは作成する必要があります。
Bonita BPM ポータルでアクターマッピングに使用される役割と所属を定義し、ユーザーの役割を指定します。ユーザーの役割は所属を使用し指定されます。
組織を手動でメンテナンスする
LDAP を使用しない比較的小さな組織、あるいはコミュニティ版を使用している場合は、手動で組織をメンテナンスできます。一般的に、Bonita BPM Studio を使用し手動で組織を管理し、Bonita BPM ポータルにそれをインポートします。これは、組織の管理とアクターマッピングを単一のデータセットから同一のツールで実行できることを意味します。
代案として、アクターマッピングに必要な要素だけを使用して Bonita BPM Studio で組織を初期化し、その後 Bonita BPM ポータルにそれをインポートし Bonita BPM ポータルでユーザーを管理する方法も考えられます。
その他の考え方
- Bonita BPM Studio でアクターマッピングを指定している場合、Bonita BPM Studio で組織全体構造を二重で持つ必要はありません。アクターマッピングに使用される要素だけが必要です。しかしながら、Studio で組織全体構造を持つことを選択できます。この方法では、1箇所ですべての情報を管理でき、変更の都度、組織のエクスポート/インポート機能を使用して Bonita BPM ポータルにそれをロードします。
- 個々のユーザーにアクターをマップすることが可能です。これは一般的には推奨できませんが、典型的な問題のエスカレーションや問題解決のため、まれに役立つ場合があります。
- プロセスのアクターをマップする方法を決めるとき、プロセス定義で指定したアクターフィルターをアカウントに採用する必要もあります。
- LDAP シンクロナイザーを使用している場合、LDAP 認証の使用を考慮します。