アクターのフィルタリング

アクターフィルターは、アクターにマップされたユーザーリストをフィルタリングすることによって、タスクを遂行できるユーザーを絞り込みます。

次の標準アクターフィルターが提供されています。

  • 単一ユーザー」は、そのタスクを特定のユーザーにアサインします。
  • タスク実行者」は、そのタスクを指定した先行ユーザータスク(ヒューマンタスク)を遂行した人にアサインします(初期のバージョンでは「アクターの継続」と呼ばれていた)。
  • 起案者」は、そのタスクをプロセスを起案したユーザーにアサインします。
  • 起案者のマネージャ」は、そのタスクをプロセスを起案したユーザーのマネージャにアサインします。
  • ユーザーのマネージャ」は、そのタスクにアサインされるはずであったユーザーのマネージャにアサインします。フィルターの該当者が不在だった場合の代理人アサインに使用されます。
  • カスタム情報を持つユーザー」は、タスクをカスタム情報を基にアサインする新しいアクターフィルターです(6.3.2 から利用可能)。

プロセスの要求に合致した追加アクターフィルターを作成できます。アクターフィルターは定義と実装で構成されます。これは定義と実装を独立して変更できることを意味します。例えば、パフォーマンスの改善のために実装を更新する場合、定義を変更する必要はありません。

アクターフィルターの定義はアクターフィルターのプロパティを定義し、さらにアクターフィルターの構成設定に使用されるウィザードを定義します。このウィザードは他のプロセスでも使用できる再利用可能な共通部品になります。アクターフィルターの実装は一連のプロパティと Java クラスから構成されます。Bonita BPM Studio はアクターフィルターの管理のために、[開発] メニューで次のオプションを提供します:

  • 新規定義…」 : プロパティ、アクターフィルターが要求する入力項目、構成設定ウィザード内のダイアログ、ウィザードがサポートする言語、などを指定して新しいアクターフィルターの定義を作成します。
  • 定義を編集…」: アクターフィルターの定義を変更します。標準アクターフィルターの定義は変更できません。
  • 新規実装…」 : Java クラスの名前とパッケージを含むプロパティを指定してアクターフィルターの実装を作成します。ウィザードは自動的にコーディングの指示コメントを持つ Java コードのスタブを作成します。標準アクターフィルターに対し新しい実装を作成できます。
  • 実装を編集…」 : アクターフィルターの実装を変更できます。標準アクターフィルターの実装は変更できませんが、新しい実装は作成できます。
  • エクスポート…」: アクターフィルターを .zip ファイル形式でエクスポートします。
  • インポート…」: アクターフィルターを含む .zip ファイルをインポートします。

アクターフィルターの作成に説明されているように、必要なファイルを直接作成して追加アクターフィルターを作成することもできます。

アクターフィルターをタスクやレーンに適用する方法の詳細は、アクターを参照してください。

アクターフィルターをプロセスに追加する場合、Bonita BPM Studio は自動的にアクターフィルター用の実装スナップショット jar ファイルをあなたのワークスペースに追加します。例えば、単一ユーザーのアクターフィルターを追加した場合は、 ファイル bonita-userfilter-single-user-impl-x.y.z-SNAPSHOT.jar があなたのワークスペースに追加されます。 x.y.z は実装 jar ファイルのバージョンを示します。